今日は、「マッチングサイトの構成図」についてお話します。

「サイト構成図」とは……、説明する前に実際に見てもらった方が早いですね。下図のようなものです。

マッチングサイトの構成図

「サイト構成図」とは、ウェブサイトの設計図とも言えます。

ウェブサイト内の各ページをどのように配置し、どのページとどのページを繋げる(リンクする)かを「検討、決定」したり、「見直し」したりするためのものです。

特に、ウェブサイト(マッチングサイト含む)作りに慣れていない場合、サイトの全体像や各ページの役割を見失いがちです。
商品(サービス)をスムーズに注文してもらえるマッチングサイトを作りたい場合、「サイト構成図」の作成は必須と言えるでしょう。

今日 学ぶこと

「マッチングサイトの構成図」はすごくシンプルです。いわゆるブログに数ページを加えるだけでコンバージョン率の高いマッチングサイトになると言ったら信じてもらえますか?
※コンバージョン率については後述します。

それでは早速、始めましょう。

1.サイト構成図を作成する理由


マッチングビジネスを始めると決意したあなたは、いますぐにでもサイト作りに着手したいところでしょう。
ですが、「サイトの全体像」や「各ページの役割」まで明確になっていますか?

はやる気持ちを抑えて「サイト構成図」を作成すれば、次のような恩恵を受けることができます。

  1. サイト構成図は設計図だから、設計図があればサイト作りを効率的に進められる
  2. 各ページをどこに配置し、どう繋げるかを可視化できるから、商品(サービス)のスムーズな注文を阻害する導線を事前に発見、修正できる
  3. 可視化できるから、不具合(アクセス数は増えているのに商品が売れないなど)が発生した場合、原因を早期に発見、修正できる
可視化とは?
可視化とは、直接「見る」ことのできない事象や関係性を「見える」ようにすることです。ウェブサイト内のページ配置やリンクは見ることができませんが、「サイト構成図」を作成することで見えるようにすることができます。

……正直に言えば、「マッチングサイトの構成図」は、わざわざ作成するまでもありません。
それほどまでにシンプルだからです。

しかし、構成を「理解していなくて作成しない」と「理解していて作成しない」では、同じ「作成しない」でもまったく異なります。
商品(サービス)をスムーズに注文してもらえる構成を理解していなければ、あなたのマッチングサイトが収益を生むのは遠い未来となってしまうでしょう。

作成するしないはあなたの自由ですが、「サイトの全体像」や「各ページの役割」だけは絶対に理解するようにしてください。

2.いわゆるブログの構成図

冒頭で「いわゆるブログに数ページを加えるだけでマッチングサイトになる」と言いましたが、まずはブログの構成図を見てみましょう。

ブログの構成図

ブログの構成図

よくある構成ですね。
トップページに各ページへの導線(リンク)が配置され、記事はカテゴリーごとに分類されています。

「Google Adsense」やアフィリエイトによる収益を生みたいのであれば、この構成で十分です。

3.マッチングサイトの構成図(基本形)

3-1.基本形

いわゆるブログに「セールスページ」と「注文ページ」を加えてみましょう。

マッチングサイトの構成図(基本形)

マッチングサイトの構成図

はい、マッチングサイトの完成です!

……「完成」と言ってしまうとあまりに乱暴ですが、基本形はこの通りです。

補足「セールスページ」と「注文ページ」をひとつのページにまとめた方がよいケースもありますが、今回は解説のために分割しています。

マッチングサイトに限らず、ブログにアクセスしてきたお客に「特定の商品(サービス)」を注文してもらいたいと思えばこの構成になります。

当たり前のことですが、注文をしてもらうためには「注文ページ」が必要ですよね。
スムーズに注文してもらう、つまり、注文の意思決定をしてもらうためには、セールス(営業)を行う「セールスページ」が必要ですよね。

「セールスページ」であなたの商品(サービス)の「強力なコンセプト」を提案し意思決定してもらい、「注文ページ」で注文してもらうのです。

3-2.基本形の不具合

前記の構成図(マッチングサイトの基本形)では不具合が発生するでしょう。
「アクセス数の割に商品が売れない」という不具合、つまり、コンバージョン率の低迷です。

コンバージョン率とは?
「コンバージョン率(Conversion Rateコンバージョンレート)」とは成約率のことです。あなたが掲げるある目標について、全体の何割が成果に至っているか?という効率を示す指標です。
例えば、注文獲得という目標を掲げた場合、「アクセス数(閲覧ユーザー数)」の何割が「注文」をしているか?という、あなたのウェブサイトの注文効率を示す指標になります。「アクセス数の割に商品が売れない」状態はコンバージョン率が低い状態です。

では、なぜ、コンバージョン率が低迷するのでしょうか?
もう1度、構成図(マッチングサイトの基本形)を見てみましょう。

マッチングサイトの構成図

……「セールスページ」への導線に原因があります

「セールスページ」に繋がる導線が「トップページ」からの1本しかないため、コンバージョン率が低迷してしまうのです。

一般的なウェブサイトの「トップページ」には「メニュー」がありますが(下図参照)、ここに「セールスページ」への導線(リンク)を配置しただけで満足してしまうのです。

マッチングサイトの構成図

この不具合を放置すれば、あなたは、あなたのマッチングサイトへのアクセスを「ざるから流れ落ちる水」のように無駄にしてしまいます。

3-3.導線は「必要なタイミング」で表示(配置)されなければならない

前項の解説を読んだあなたは次のように思ったかもしれません。

  1. 「メニュー」は、「トップページ」だけではなくすべてのページで表示されるから大丈夫。
  2. 「サイドバー」にも導線(リンク)を配置してるから大丈夫。
  3. 「メニュー(サイドバー)」をフローティングしてるから大丈夫。
フローティングとは?
ウェブサイトを閲覧していると、画面スクロールに合わせて追いかけてくるメニューやサイドバーを見かけることがあると思います。そのような動作がフローティングであり、追いかけてくるメニューは「フローティングメニュー」や「追従メニュー」と呼称されています。

確かに、「フローティングメニュー」や「フローティングサイドバー」はコンバージョン率を高める効果を期待できる素晴らしい技術ですから、あなたのマッチングサイトにも採用すべきと言えます(なにをフローティングさせるかにもよりますが)。

しかし、「だから大丈夫でしょ?」とか、「だからコンバージョン率は低迷しないでしょ?」と問われれば……大丈夫ではありません。

なぜなら、最適な導線とは、お客が必要としているタイミングで表示(配置)されるものからです。

詳しく解説しましょう。

あなたのマッチングサイトへのアクセスのほとんどは、「Google検索などのアクセスポイント」から「記事ページ」への流入によるものになります。
Googleなどで「悩みの解決方法」を検索し、あなたの記事を見つけ、流入してくる、自然の流れですよね。

そして、よほど質の低い記事でさえなければ、最後まで読まれます。
(もっとも、質の低い記事は検索結果で上位表示されず、誰にも見つけてもらえませんが)

一方で、マッチングサイトにおける記事の役割はマーケティングであり、「あなたがそのジャンルの専門家であることを認識してもらい、あなたの商品(サービス)の価値を高め、その商品が欲しくてたまらないという欲求を作り出す(高める)こと」でした。

参考記事の役割については『マッチングビジネスを始めるまでの大まかな作業手順』で詳しく解説しています。

……ピンときましたでしょうか。

「セールスページへの最適な導線」は、どこに配置されるべきでしょうか。

……そうです、「セールスページへの最適な導線」は、記事の直下(すぐ下)に配置されるべきなのです。

「お客が記事を最後まで読んで、あなたのことを専門家と認識し、あなたの商品(サービス)が欲しいという欲求が高まっているとき」こそ、お客が導線を必要としているタイミングです。

だから、記事を読み終わった瞬間(記事の直下)に導線を配置するのです。

「鉄は熱いうちに打て」ということわざがありますが、正にこの通りです。
お客の欲求が高まっているときに「セールスページ」へ誘導することができれば、コンバージョン率を高めることができるのです

そのため、記事を読み終わった瞬間に表示されされている「フローティングメニュー」や「フローティングサイドバー」であればまだしも、フローティングされていないただの「メニュー」や「サイドバー」にはコンバージョン率を高める効果は期待できないのです。

4.マッチングサイトの構成図(進化形)

それでは、「記事を読み終わった瞬間(記事の直下)に導線を配置した」構成図を作ってみましょう。
言うなれば「マッチングサイトの構成図(進化形)」です。

マッチングサイトの構成図(進化形)

マッチングサイトの構成図

「セールスページ」に繋がる導線が一気に増え、しかも、その1本1本がお客が必要としている最適なタイミングによるものになりました。

5.マッチングサイトの構成図(配客形)

次は「配客形はいきゃくけい」です。

……「え?え?!まだ続くの?進化形が最終形態じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、そうではないのです。

「進化形」は、マッチングサイト作りのスタート地点です。必要最小限の構成であると捉えてください。

つまり、あなたは「進化形」を設計図としてマッチングサイトを作るのです。

そして、「進化形」でスタートしたマッチングサイトを、「配客形」にバージョンアップしていくのです。

注意「配客形」でスタートしようと考えてはいけません。最速で稼ぐ方法は、必要最小限のスペックで挑み、必要に応じてバージョンアップしていく手法だからです。過剰スペックは身を滅ぼします。詳しくは『マッチングビジネスとは?私が稼げるようになるまでの経緯と失敗例』で解説しています。

さて、「配客形」の解説をするには、「基本形」「進化形」の特徴をおさらいしておく必要があります。

基本形
「基本形」は、あなたのマッチングサイトへのアクセスを、「ざるから流れ落ちる水」のように無駄にしてしまうもの。

進化形
「進化形」は、アクセスを無駄にしないために、「あなたの商品を注文してくれる可能性が高いお客」、言うなれば「いますぐ客」を流出させないためのもの。

配客形
そして、「配客形」は、「あなたの商品を注文してくれる可能性が今はまだ低いお客」、言うなれば「そのうち客」までもを流出させないためのものです。
つまり、あなたのマッチングサイトに、すべてのアクセスに対する全包囲網を張るための構成です。

構成図(配客形)を見てもらえれば、全包囲網が張られていることを視覚的に理解してもらえるでしょう。

マッチングサイトの構成図(配客形)

マッチングサイトの構成図

「いますぐ客」は「セールスページ」に誘導します。

「そのうち客」は「育成コース(マーケティング)」に誘導します。

「育成コース」とは、上図の無料書籍(PDF形式の無料レポートなど)、メルマガ、ウェビナー(ウェブセミナー)などの申し込みを指します。

なぜなら、「記事を最後まで読んだお客」の中にも、「あなたのことを専門家と認識しないお客」や「あなたの商品(サービス)が欲しいという欲求が高まらないお客」がいるからです。
「記事を最後まで読んだお客」すべてが、「あなたの商品が欲しいという欲求が高まっているお客」であれば、「進化形」の構成で十分ですがそうではありません。

だから、欲求が高まっていない「そのうち客」は、「育成コース」に誘導し、育成し、「いますぐ客」に引き上げるのです。

無料書籍、メルマガ、ウェビナーなどを通じて、あなたの専門性や商品の優位性を継続的に説き、あなたの商品が欲しいという欲求が高まるように育成します。
そして、育成中や育成後に再度セールス(営業)を行い、商品を注文してもらうのです。

※すべての「育成コース」を用意する必要はありません。まずは効果が高いものを採用し、必要に応じて段階的に提供していきましょう。

参考「配客」や「いますぐ客」「そのうち客」については『収益を最大化したいなら「集客」しないで「配客」する』で詳しく解説してます。『配客』はあなたのマッチングサイトの収益を最大化してくれるマーケティング手法ですから必ず理解しておくようにしてください。

6.最後に


いかがでしょうか。

「進化形」や「配客形」の構成図を見ているだけで、注文を獲得できる自信が湧いてきませんでしょうか。

一方で、「理屈はわかったけど、どうやるの?すべての記事に配置するなんてすごく手間がかかりそうだけど……」と、手間の心配をしている人もいるかもしれません。

でも安心してください。
導線の配置や修正はとても簡単です。

マッチングビジネスを始めるまでの大まかな作業手順』でも少し触れましたが、『WordPress(ワードプレス)』という、ウェブサイトやブログを簡単に作成できる無料サービスを利用すれば、すべてのページの導線を一瞬(数クリック)で配置したり、修正したりすることもできます。

あなたが「これって手間だなー、効率よくやる方法ないかなー」と考える問題のほとんどについては、その手間を解消する技術がすでに存在しています。
私からも必要に応じてシェアしますし、万が一、手間がかかったとしてもそれは問題ではありません。

真の問題は、「これって手間だなー」の「これ」を知らないことです。
今日の解説で言えば、「記事の直下に導線を配置する進化形や配客形の構成」が「これ」に当たります。

「これ」を誰にも教えてもらえなければ、「進化形や配客形の構成」すら知らず、手間と感じることもありませんからね。

もちろん、結果論の上辺の技術だけを教えてもらっても意味がありません。
技術だけを知ることは、「群衆型ビジネス」に群がる群衆型思考そのものだからです。

「英雄型ビジネス」を始めるあなたは、なぜそうした方がよいのか?なぜそうしなければならないのか?という本質の思考を、成功事例から学ばなければならないのです。

参考群衆型ビジネスや群衆型思考については『あなたの経験を収益化する「英雄型ビジネス」とは?』で詳しく解説しています。

マッチングビジネスについてもう少し教えてもらいたいと思ってもらえたなら、次回のシェアも楽しみにしていてください。

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