FXとは?「マージンコール」とロスカットの違い

マージンコールとは

FXには「マージンコール」というシステムがあります。

これは「ロスカット」によく似ていて、役割もほぼ同じです。

「ロスカット」と「マージンコール」の役割

  • あなたを不測の大損害から守ってくれる。
  • あなたを取引から強制的に退場させる。

では、「ロスカット」と「マージンコール」は何が違うのか?

システムが発動するタイミングが違います。
マージンコールは、「ロスカットの一歩手間」であることを知らせてくれるシステムなのです。

このページでは「マージンコールの仕組み」と、「マージンコールされた際の対処法」について解説します。

ロスカットと混同してしまう人も多いため、違いをきちんと理解しておきましょう。
むしろ、ロスカットよりも重要なシステムと言えますから。

今日のミッション

「マージンコール」の仕組みを学び、適切な対処法を身に付けろ!

それでは早速、いきましょう。

1.マージンコールとロスカットの比較

ロスカットと同様に、マージンコールも「証拠金維持率」を基に発動されます

参考「証拠金維持率」や「証拠金維持率の計算方法」は、『FXとは?「ロスカット」の仕組みと証拠金維持率の計算方法』で詳しく解説しています。

……あれこれ解説する前に、まずは、マージンコールとロスカットの「発動するタイミング」をまとめた比較表をご覧ください。おそらく、多くのことを理解してもらえると思います。

※下表は2017年10月3日時点における一部のFX業者の比較です。他のFX業者含め最新版は『FX業者 ロスカット マージンコール 一覧(準備中)』で一覧化しています。

FX業者 マージンコール発動
(証拠金維持率・規定率)
ロスカット発動
(証拠金維持率・規定率)
DMM.com証券
DMM FX
100%未満 50%以下
GMOクリック証券
くりっく365
100%未満 50%未満
GMOクリック証券
FXネオ
100%未満 50%未満
YJFX
外貨ex
100%未満 50%未満
FXプライムbyGMO 100%未満 50%未満
楽天証券
楽天FX
100%未満 50%未満
ライブスター証券 100%未満 レバレッジ25H: 100%未満
その他: 25%未満
アイネット証券 アイネット25S: 100%未満
その他: なし
アイネット25: 15%未満
アイネット25S: 15%未満
アイネット25G: 100%未満
ループイフダン: 100%未満
セントラル短資
FXダイレクトプラス
125%未満 100%未満
マネーパートナーズ
パートナーズFX
100%未満 40%以下
マネーパートナーズ
パートナーズFX nano
100%未満 40%以下
マネースクウェア・ジャパン
M2JFX
150%未満及び100%未満 80%以下

上表から見て取れるように、どのFX業者においても、ロスカットが発動される前に、マージンコールが発動されます。

マージンコールのシステムがないFX業者もあります。

2.マージンコールとは?

2-1.マージンコールはイエローカード

冒頭でお話した通り、マージンコールは、「ロスカットの一歩手間」であることを知らせるためのものです。
だから、当然に、マージンコールが発動されるタイミングは、ロスカットが発動される前です。

マージンコール(margin call)の意訳

margin:余地
call:呼ぶ

「ロスカットの一歩手前です!このままでは証拠金維持率がロスカットの規定率を下回ってしまう可能性が高いので、ロスカットされる前に証拠金(余裕資金)を追加で預け入れましょう」

つまり、マージンコールは「イエローカード(注意)」ロスカットは「レッドカード(即退場)」なのです。

2-2.マージンコールの言葉の定義

マージンコールは、「追加証拠金追証おいしょう)」を指す場合と、「追加証拠金を求める通知」を指す場合があります。

追加証拠金とは
「証拠金維持率」が、含み損などによりマージンコールの規定率を下回った際に、規定率まで戻すために証拠金として預け入れるお金です。
追加で預け入れる証拠金だから「追加証拠金」、略して、「追証」です。

追加証拠金を求める通知とは
追加証拠金が必要になった際に、FX業者からあなたに送られる通知(電話、メール、画面表示など)です。

ですので、次のような使い方もできるということです。
「マージンコールが発動したから、マージンコールを預け入れた」

……使っている人を見たことはありませんが。

2-3.マージンコールはいつ発動するの?

マージンコールの規定率を下回った瞬間に、随時発動するものではありません。

FX業者によって異なりますが、一般的には、1日1回、ニューヨーク外国為替市場がクローズする午前7:00(米国サマータイム適用期間中は午前6:00)に判定されます。

この時点で、証拠金維持率が規定率を下回っていればマージンコールが発動されるわけです。

注意マージンコールよりもロスカットが優先されます。急激な相場変動などにより、マージンコールが発動される前にロスカットが発動されるケースもあります。
サマータイムとは夏の間は、時刻を1時間進めて生活する制度です。例えば、定時が10:00~19:00の会社がサマータイム制度を導入すれば、サマータイム期間中は定時が9:00~18:00になります。
なお、米国サマータイムの期間は「3月第2日曜~11月第1日曜」です。

3.マージンコールの対処法

マージンコールに対処するか?しないか?はあなたの考え次第です。
下記を参考に判断してください。

3-1.マージンコールに対処するなら……

マージンコールされたら、猶予期間内に、証拠金維持率を規定率まで戻す対処をしなければなりません。

対処の猶予期間

「猶予期間」もFX業者ごとに異なるため、一部を比較してみます。

※下表は2017年10月3日時点における一部のFX業者の比較です。

FX業者 マージンコール発動 猶予期間
DMM.com証券
DMM FX
1日1回、午前7:00(6:00) 翌営業日午前4:59
ライブスター証券 1日1回、午前7:00(6:00) 翌営業日午前6:30(5:30)
セントラル短資
FXダイレクトプラス
1日1回、午前7:00(6:00) 定めなし
マネースクウェア・ジャパン
M2JFX
随時 定めなし

マージンコールは2種類ある

上表から見て取れるように、猶予期間の定めがないFX業者もあります。
これは、マージンコール発動時に「追加証拠金を必須とするFX業者」と「追加証拠金を必須としないFX業者」があるということです。

参考追加証拠金を必須としないFX業者では、マージンコールではなく、「アラートメール」や「ワーニングメール」という名称が用いられていることが多いです。

但し、「ロスカットの一歩手前」であることを教えてくれているわけですから、必須であろうがなかろうが、「対処する?しない?の判断」及び「対処するなら早急対処」をしなければならないことに変わりはありません。

注意マージンコールよりもロスカットが優先されます。マージンコール中であっても、ロスカットの規定率を下回ればロスカットが発動されます。

対処方法

対処をする場合、次のいずれかを行うことになります。

  1. 追加証拠金を預け入れて、証拠金維持率を規定率まで戻す。
  2. 保有しているポジションの一部または全部を決済するなどして、証拠金維持率を規定率まで戻す。

3-2.マージンコールに対処しないなら……

追加証拠金を必須とするFX業者の場合

猶予期間を超過した時点で強制決済されます。

注意1度マージンコールが発動されれば、相場変動により証拠金維持率が規定率まで戻ったとしても、追加証拠金を預け入れるか、保有しているポジションの一部または全部を決済する必要があります。さもなければ強制決済されてしまいます。

追加証拠金を必須としないFX業者の場合

証拠金維持率が「ロスカットの規定率」を下回った時点で強制決済されます。

言い換えれば、マージンコールの規程率を下回っていても、ロスカットの規程率を下回らなければ強制決済はされません。

補足ここでは「追加証拠金を必須とするFX業者」「必須としないFX業者」のどちらかを推奨する意図はありません。

4.FXで負けないためには

マージンコールもロスカットも、あなたを不測の大損害から守ってくれる一方で、強制決済により、あなたを取引から強制的に退場させます。
そして、「強制決済=あなたの負け」です。あなたの意に反して損失を発生する為替レートで決済されるわけですから。

しかし、これを逆手に取れば、「強制決済されない=負けではない」とも言えます。

為替レートにおける過去の変動幅や、史上最安値(最高値)は誰でも知ることができますから、「どんなに下がっても(上がっても)このくらいだろう」という比較的容易な予測ができるわけです。

予測した為替レートまで下がった(上がった)としても耐えられる、つまり、マージンコールやロスカットが発動されない証拠金維持率を保つことができれば、あなたは負けないのです。

含み損は増えますが、FXは差金決済取引ですから、決済さえしなければ損失は確定しません。
下図のように、含み損が発生している期間はじっと耐え、損失が発生しない(利益が発生する)為替レートに戻った際に決済すればよいのです。

為替変動

参考差金決済取引については『FXとは?「証拠金取引」は証拠金を担保とした差金決済取引』で詳しく解説しています。

いかがでしょうか。

これからあなたは、FXにおける「ほぼ放置でお金を増やす戦略」などを学んでいきます。

これら戦略の大前提は「マージンコールやロスカットを発動させない仕組みづくり」と言えます。

以上、今日は「マージンコール」について学びました。

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